2022.05.02

ラタンの家具がある暮らし

夏は涼しげに、冬は暖かく、ラタンならではのやさしく丸みのある曲線で、
どんなテイストのコーディネートにも合わせやすいデザインです。

今回は、そんなラタンの家具を作る３つのメーカーのご紹介です。

TOU（トウ）は日本で企画デザインし、インドネシアの家具産地チルボンの工場で生産されるラタン家具のブランドです。この工場では、かつて日本のラタン家具会社とつくりあげた技術と品質管理を受け継ぐ責任者のもとで製品が丁寧につくられています。現地で最高のラタンを手に入れ、ジャパンクオリティの確かな技術と品質で製品をつくることができる世界でも数少ない工場のひとつです。

こうした技術的背景の上で、ラタン家具という古典的モチーフを現代空間に合わせ、使いやすさや耐久性、デザインをアップデートしています。

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WRコレクションはウィンザーチェアーの構造的な特徴を取り出して、ラタン素材でリデザインしたコレクションです。曲げやすいラタンの特徴を活かした大きな背もたれは、身体をやさしく包み込み、空間に華やかな雰囲気をつくりだします。座面はメンテナンス時に交換出来るように取り外しが可能です。

MRコレクションは中国の明時代の伝統的な木の椅子をラタン素材でリデザインしており、オリエンタルな美しさと現代的な機能性を合わせ持っています。日本の和室でも使用できるそり状の脚と、サイドに広がるスタッキング可能な脚部の構造が特徴です。座面はメンテナンス時に交換出来るように取り外しが可能です。

SRコレクションはシェーカー家具の系譜に見られるシンプルで無駄を削ぎ落とした構造美を、ラタン素材でリデザインしたコレクションです。様々な空間に調和する存在感を持ち、軽量で扱いやすいスタンダードなラタン家具です。座面はメンテナンス時に交換出来るように取り外しが可能です。

KIBIROI（キビロイ）は、無垢材やラタンといった天然素材を用い「マイノリティなものづくり」を行う家具メーカー。

南フランスで老夫婦から譲り受けた作者不明のイージーチェアや、海外のアンティークショップや蚤の市で見つけた家具などをイメージソースとし、日本人の体格に合わせバランスやデティールをリデザインしています。

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VAGUE | ヴァーグ
幅750 × 奥行780 × 高さ720　座面高さ370mm

数十年前も昔、南フランスで高級ラタン家具の製作に携わっていた老夫婦から譲って頂いた作者不明の作品。試作段階で中止になったのか、50 年代に活躍したフランス人デザイナーの文献を調べてもこの形状は見当たりません。KIBIROI仕様として、日本人の体格に合うよう全体的にサイズダウンし、バランスと細かいディティールを見直しました。

GASTON | ガストン
幅520 × 奥行540 × 高さ750　座面高さ430 mm

現在ではプルーヴェと並ぶぐらい有名になったピエールガリッシュの1960 年台に製作された椅子からインスピレーションをもらい、鉄や樹脂の作品が有名なガリッシュの作品とは違う、自然素材のラタンで柔らかく仕上げました。シンプルではありますが、背と座のラタン部分がフレームから浮いているように見えるのが特徴的です。

写真左 / TORTA | トルタ
幅500 × 奥行500 × 高さ490 mm

みずみずしい型板ガラスと、ラタンの柔らかい形との組み合わせが絶妙なテーブル。オランダの小さな町の蚤の市へ行った際、朽ち果てガラクタ同然として置かれていた作者不明のテーブルに出会いました。元々はスチール脚だったものを、キビロイではラタン脚にアレンジ。型板ガラスで不規則に拡散された柔らかい光が、味わいのある雰囲気を醸し出します。

写真右 / COTON | コトン
幅405 × 奥行405 × 高さ460 mm

ラタンの特性を十分に生かし、柔らかい形で小さいながらも存在感があります。非常に軽いので、どこにでも自由に持ち歩いてお使い頂けます。ちょっとしたテーブルにも使えますので、座ったり何かを置いたり、どこにあっても役に立つスツールです。

Knot antiques（ノットアンティークス）は、「時代を結び、素材で遊ぶ」をテーマに、古木や節の入った材などとスチールを組み合わせインダストリアルな雰囲気に仕上げたシリーズです。

インダストリアルな雰囲気にあうよう、ダークブラウンに着色されたラタン家具は、一味違ったコーディネートができるのでは無いでしょうか。

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X-BACK CHAIR III
幅470 × 奥行505 × 高さ850　座面高さ450mm

しなやかに交差させたスチール、編み込まれたラタンの座面、丸みのある木の形状。それらをバランス良く組み合せているのがクロスバックチェアです。抜け感のある構造なので、いくつか並べても圧迫感が出にくい上に軽量なため、カフェなどのコントラクトシーンでも重宝されています。クロスさせたデザインがアクセントを生みながらも、様々なテイストのお部屋に上手く馴染みます。