世界中で大人気のカトラリーメーカーです。デザインから仕上げまで自社の職人の手で作り上げています。GOAシリーズは、繊細なフォルム、樹脂とステンレスのバランスが美しく、21世紀のカトラリー界のスタンダードを築いたと言われています。
クチポール製品は「食洗機使用可」です。
・90℃以上の高温で洗うのは控える
・カトラリー同士の接触は傷の原因となるので、狭いところにまとめて突っ込まない
・ゴールドはメッキがしてあるぶん、強い接触に注意
以上3点に注意すれば問題なし、というのが本国の公式見解です。
通常、食洗機の湯温は60℃前後、高くても80℃までが多いのでご家庭の使用では気兼ねがないかと存じます。過度の遠慮をせず、クチポール製品をのびのびお使いくださいませ。
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納期の目安 | 3営業日 |
---|---|
状態 | 在庫商品 |
送料 | 無料 |
カラー | ブラック×ゴールド |
内容 | ディナーナイフ×2 ディナーフォーク×2 テーブルスプーン×2 ※ギフトボックス、リボン掛けはオプションとなります。 |
サイズ | ディナーナイフ:23.1㎝ ディナーフォーク:21.7㎝ テーブルスプーン:21.1㎝ |
素材 | ステンレススチール(クローム18%・ニッケル8%)、樹脂 |
生産国 | ポルトガル |
今や「21世紀のカトラリーのスタンダード」と評されるGOA(ゴア)ですが、この特徴的なデザインは、クチポールの現デザイナー、ジュゼ・リベイロのチャレンジの成果といえるものです。ジュゼのデザインの変遷には、「クチポールがどのようにクチポールになったのか」のエッセンスが詰まっています。
1990年代まで、クチポールはデザインより「仕上げ(磨きなど)の精度」「技術力」で評価されたブランドでした。職人肌の工場のイメージです。ポルトガル北西部のギマランイス地方は17世紀からカトラリーの生産地でしたから、その生産背景や職人の技術力を活用し、ヨーロッパの正統派カトラリーを着々と形にするブランドだったようです。
下の画像は「Fontainebleau」(フォンテーヌブロー)というモデルです。持ち手の装飾的な彫り込みがクラシカルな印象で、ヨーロッパの格式あるレストランなどで使われていそうなデザインです。
▼ Fontainebleau
それまでも、先代アリス・マルケスを中心に新しいカトラリー作りに取り組んできたクチポールでしたが(たとえばポルトガル初の金めっきモデルなど)デザイン面で突出した個性を見せはじめるのはジュゼ・リベイロの入社以降です。
子どものころから美術が好きで、建築デザインに進みたかったというジュゼは、家業の工場を手伝いながら、お母さんのアリスに頼まれてカトラリーのデザインに取り組んでいました。ジュゼは大学で建築を学んだあと、1994年にクチポールに加入。先行するヨーロッパのカトラリーブランドのデザインを参照しつつ、「市場にないモデルを作ろう」と革新的なカトラリーの創造に取り組みはじめます。
▼ Manhattan
上のカトラリーはジュゼの初期作で、「Manhattan」(マンハッタン)というモデルです。Fontainebleauに比べると装飾は控えめになり、フォルムもシームレスな流線形をとっています。
さらに2002年のRONDO(ロンド)になるとナイフの切り替えがなくなり、よりモダン、シンプルなデザインになっていることが分かります。また、その前年2001年のVARIO(バリオ)では、ジュゼの「モダン」「流線形」の解釈の別の方向性を見ることもできます。
▼ RONDO
▼ VARIO
このあと2003年に、今も人気のモデルMOON(ムーン)が登場します。
▼ MOON
Fontainebleauなどに見られたヨーロッパ的な装飾がなくなり、フォルムは継ぎ目のないなめらかな曲線で構成されます。たとえばナイフをManhattan、RONDO、VARIOと見比べると、シームレスになっていく流れに加えて、MOONの持ち手に、手指にフィットするふくらみ・くびれが加わっているのがわかります。
人間工学(人間が最もむりなく道具を扱うための学問)に基づいた持ち手の曲線。RONDO、VARIOでモダンに振りきったデザインに、人間の手の形を考えた自然なカーブが加わったのがMOON、と言えるかもしれません。
ここでクチポールの製造技術にも触れておきます。
MOONに見られる手に自然に馴染む繊細なカーブは、どの工場でも実現できるものではありません。クチポールには、職人たちの熟練した技術に加え、製造工程を外注せず、自社で製造を完結できる体制がありました。
「製造フローや機械に合わせてデザインする」という制約がなく、必要であれば「そのデザインを実現するために機械を作る」のがクチポールです。クチポールのメーカーとしての実力や姿勢が、ジュゼの創造性の基盤をなし、のびのびと引き出したと言えるでしょう。
40年以上クチポールで働くカゼミーロさんの「ジュゼが紙に書きだしたアイディアを見ると、彼がどのような作品を作りたいか理解できる」という発言からはデザイナーと職人の創発的な関係を見て取ることができます。
さて、フォルムの進化と並行して、クチポールではカトラリーをステンレスと樹脂で構成する試みも進んでいました。
二つの異素材の共生のための技術的な進歩と多くの実験の結果、温かみのある樹脂とクールなステンレスの組み合わせという際立ったデザインが生まれます。
2004年に発表された、ブランドを代表するモデルGOA(ゴア)です。
▼ GOA
GOAはフォルム面ではMOONを踏襲したものになっており、そこに樹脂とステンレスの組み合わせという技術革新が投入されています。
つまりGOAは、ManhattanからMOONへと続いてきたジュゼのデザイン的な挑戦とそれを実現するクチポールの製造力、そして樹脂とステンレスの組み合わせという技術革新の合流によって誕生したカトラリー、と言えそうです。
GOAは発表以降、国境を越えてトップレストランやホテルに採用されるだけでなく、各国のデザイン賞を受賞していきます。日本の「グッドデザイン賞」はGOAを「クラフトマンシップとモダニティの融合」と表現し、「カトラリーの21世紀的スタンダードを感じさせる」と評価。ドイツ、上海の見本市でも受賞する一方、雑誌「Vogue」がニューヨーク・メトロポリタン美術館の「MetGala」に選出するなど、各方面で注目を高めていきます。
クチポールはこうしてポルトガルの堅実なローカルブランドから、世界中で愛されるトップカトラリーブランドに成長していきました。デザインの挑戦はその後も続き、2019年にはGOAのエレガントな進化系としてのMIO、2020年にはNAUを発表するなど、世界のカトラリーを牽引するメーカーとして新しい挑戦を続けています。
世界中で大人気のカトラリーメーカーです。デザインから仕上げまで自社の職人の手で作り上げています。GOAシリーズは、繊細なフォルム、樹脂とステンレスのバランスが美しく、21世紀のカトラリー界のスタンダードを築いたと言われています。
クチポール製品は「食洗機使用可」です。
・90℃以上の高温で洗うのは控える
・カトラリー同士の接触は傷の原因となるので、狭いところにまとめて突っ込まない
・ゴールドはメッキがしてあるぶん、強い接触に注意
以上3点に注意すれば問題なし、というのが本国の公式見解です。
通常、食洗機の湯温は60℃前後、高くても80℃までが多いのでご家庭の使用では気兼ねがないかと存じます。過度の遠慮をせず、クチポール製品をのびのびお使いくださいませ。
納期の目安 | 3営業日 |
---|---|
状態 | 在庫商品 |
送料 | 無料 |
カラー | ブラック×ゴールド |
内容 | ディナーナイフ×2 ディナーフォーク×2 テーブルスプーン×2 ※ギフトボックス、リボン掛けはオプションとなります。 |
サイズ | ディナーナイフ:23.1㎝ ディナーフォーク:21.7㎝ テーブルスプーン:21.1㎝ |
素材 | ステンレススチール(クローム18%・ニッケル8%)、樹脂 |
生産国 | ポルトガル |
今や「21世紀のカトラリーのスタンダード」と評されるGOA(ゴア)ですが、この特徴的なデザインは、クチポールの現デザイナー、ジュゼ・リベイロのチャレンジの成果といえるものです。ジュゼのデザインの変遷には、「クチポールがどのようにクチポールになったのか」のエッセンスが詰まっています。
1990年代まで、クチポールはデザインより「仕上げ(磨きなど)の精度」「技術力」で評価されたブランドでした。職人肌の工場のイメージです。ポルトガル北西部のギマランイス地方は17世紀からカトラリーの生産地でしたから、その生産背景や職人の技術力を活用し、ヨーロッパの正統派カトラリーを着々と形にするブランドだったようです。
下の画像は「Fontainebleau」(フォンテーヌブロー)というモデルです。持ち手の装飾的な彫り込みがクラシカルな印象で、ヨーロッパの格式あるレストランなどで使われていそうなデザインです。
▼ Fontainebleau
それまでも、先代アリス・マルケスを中心に新しいカトラリー作りに取り組んできたクチポールでしたが(たとえばポルトガル初の金めっきモデルなど)デザイン面で突出した個性を見せはじめるのはジュゼ・リベイロの入社以降です。
子どものころから美術が好きで、建築デザインに進みたかったというジュゼは、家業の工場を手伝いながら、お母さんのアリスに頼まれてカトラリーのデザインに取り組んでいました。ジュゼは大学で建築を学んだあと、1994年にクチポールに加入。先行するヨーロッパのカトラリーブランドのデザインを参照しつつ、「市場にないモデルを作ろう」と革新的なカトラリーの創造に取り組みはじめます。
▼ Manhattan
上のカトラリーはジュゼの初期作で、「Manhattan」(マンハッタン)というモデルです。Fontainebleauに比べると装飾は控えめになり、フォルムもシームレスな流線形をとっています。
さらに2002年のRONDO(ロンド)になるとナイフの切り替えがなくなり、よりモダン、シンプルなデザインになっていることが分かります。また、その前年2001年のVARIO(バリオ)では、ジュゼの「モダン」「流線形」の解釈の別の方向性を見ることもできます。
▼ RONDO
▼ VARIO
このあと2003年に、今も人気のモデルMOON(ムーン)が登場します。
▼ MOON
Fontainebleauなどに見られたヨーロッパ的な装飾がなくなり、フォルムは継ぎ目のないなめらかな曲線で構成されます。たとえばナイフをManhattan、RONDO、VARIOと見比べると、シームレスになっていく流れに加えて、MOONの持ち手に、手指にフィットするふくらみ・くびれが加わっているのがわかります。
人間工学(人間が最もむりなく道具を扱うための学問)に基づいた持ち手の曲線。RONDO、VARIOでモダンに振りきったデザインに、人間の手の形を考えた自然なカーブが加わったのがMOON、と言えるかもしれません。
ここでクチポールの製造技術にも触れておきます。
MOONに見られる手に自然に馴染む繊細なカーブは、どの工場でも実現できるものではありません。クチポールには、職人たちの熟練した技術に加え、製造工程を外注せず、自社で製造を完結できる体制がありました。
「製造フローや機械に合わせてデザインする」という制約がなく、必要であれば「そのデザインを実現するために機械を作る」のがクチポールです。クチポールのメーカーとしての実力や姿勢が、ジュゼの創造性の基盤をなし、のびのびと引き出したと言えるでしょう。
40年以上クチポールで働くカゼミーロさんの「ジュゼが紙に書きだしたアイディアを見ると、彼がどのような作品を作りたいか理解できる」という発言からはデザイナーと職人の創発的な関係を見て取ることができます。
さて、フォルムの進化と並行して、クチポールではカトラリーをステンレスと樹脂で構成する試みも進んでいました。
二つの異素材の共生のための技術的な進歩と多くの実験の結果、温かみのある樹脂とクールなステンレスの組み合わせという際立ったデザインが生まれます。
2004年に発表された、ブランドを代表するモデルGOA(ゴア)です。
▼ GOA
GOAはフォルム面ではMOONを踏襲したものになっており、そこに樹脂とステンレスの組み合わせという技術革新が投入されています。
つまりGOAは、ManhattanからMOONへと続いてきたジュゼのデザイン的な挑戦とそれを実現するクチポールの製造力、そして樹脂とステンレスの組み合わせという技術革新の合流によって誕生したカトラリー、と言えそうです。
GOAは発表以降、国境を越えてトップレストランやホテルに採用されるだけでなく、各国のデザイン賞を受賞していきます。日本の「グッドデザイン賞」はGOAを「クラフトマンシップとモダニティの融合」と表現し、「カトラリーの21世紀的スタンダードを感じさせる」と評価。ドイツ、上海の見本市でも受賞する一方、雑誌「Vogue」がニューヨーク・メトロポリタン美術館の「MetGala」に選出するなど、各方面で注目を高めていきます。
クチポールはこうしてポルトガルの堅実なローカルブランドから、世界中で愛されるトップカトラリーブランドに成長していきました。デザインの挑戦はその後も続き、2019年にはGOAのエレガントな進化系としてのMIO、2020年にはNAUを発表するなど、世界のカトラリーを牽引するメーカーとして新しい挑戦を続けています。
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